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慈善活動・アフリカの子供を支援(2)
2024年1月20日非営利団体 World Vision International (World Vision Japan) を通じて、アフリカのウガンダの子供と期間限定の家族になる事になった。これが前回の話。
その後しばらくして大学の授業で使う文法のテキストを1冊執筆することになった。
その時ふと思いついたのが、「お、それなら新しく家族になった子の名前をタイトルに入れて、本の中にこの子も登場させてみよう。で、出版したら本を送ってあげよう」というもの。
彼の名前 Ivan を入れて、Ivan’s English Grammar Notebook (1): Enjoy Reading What Lies Behind English Words and Phrases としてアメリカから出版した。
そして計画通り「英語の文法の本出版したよ。君の名前が入ってるし、本の中に君が登場するんだぜ。読んでごらんよー」という手紙を添えてプレゼントした。
自分でもまさかこういうことが起こるとは思ってもいなかったが、出版してみると我ながらいい思い付きだなと思った。Ivan からの手紙でも、喜んでくれた様子が伝わってきたので良かった。
本の中では下の写真のように「Yutaka brother が弟 Ivan と一緒に文法を学んでいく」というスタイルで物語が進んでいく(ここでのテーマは verb transitive。v.tr. + object = natural / v.tr. でobject がないのはすごく変でしょ?という内容)。
所々に文化・価値観・宗教観の違いといったテーマを織り交ぜて、Ivan の人格形成を意識した内容になっている。
初めは noun, pronoun, verb, adjective, adverb, interjection といった basic grammar の用語を理解して、さらに細かく
noun > countable noun, uncountable noun,
pronoun > relative pronoun, possessive pronoun, demonstrative pronoun
といった感じで複雑な内容になっていく、という構成になっている。
大まかなものから興味を持ってもらって、複雑なものに向かうという cognitive process を意識して書いたのだが、その後の彼の手紙の内容から、このスタイルが正解だったことが分かった。
ちなみにこの World Vision Japan の child sponsor program では、支援している子供と sponsor の間で手紙のやり取りができるだけでなく、プレゼントも贈ることができる。
しかし、World Vision いわく「あまりに高価なものを送ったりすると、受け取った子供がねたまれたりしていじめられる可能性があるので、プレゼントを贈る時は気を付けてください」という事だった。
うーむ、高価なおもちゃとか目立つものはいかんのだな(レアポケモンカードも送ろうと思ったがやめた)。違う文化の人たちと交流する時は色んなことに気を付けなくてはいけないね。
ともあれ、この「本を出版して Ivan に送る project」はものすごく楽しい事に気が付いたので(本を執筆していてこれほど楽しい事はなかった!)、これは別の本でもやる事にした。
続きはまた次回という事で。